御堂筋線沿線はオフィス街があり、今後も地価や人口が維持されると考えた【体験談】

不動産投資をしようと思った理由は、早期リタイアを目指したことです。

大学を卒業してから20年余り会社員として仕事をし、評価も受けたことで同年代の中では比較的多い収入を得ることができました。

しかしインセンティブの割合が高く、どうしても60歳まで仕事を続ける自信が持てませんでした。

将来のことを考えると、安定した収入が必要と思い、堅実な投資と言われる不動産投資に目を付けました。

初めて購入しようと思った投資物件は、大阪市中央区、地下鉄御堂筋線沿線にある1DKのワンルームマンションです。

私自身が大阪に在住し、物件の管理がしやすいだろうと思ったことと、御堂筋線沿線はオフィス街があり、今後も地価や人口が維持されると考えたからです。

建て替えを考えたくなかったので、築浅物件を選びました。既に入居者がいる物件で、最初から賃料が入ってくることも魅力的でした。

表面利回りも6.2％と、新しい物件にしてはまずまずの数字です。

物件価格は手数料などを含めて約1,700万円でした。

長い会社員生活のうちに貯金をしていたので、頭金として1,000万円用意することができましたし、仲介業者の方から、ローンの割合を半分以下に抑えると融資を受けやすいと聞いていたので資金調達には不安はありませんでした。

収支計画書を持って普段使用している銀行などをまわりました。実際に借り入れる金額が700万円だったことから融資は可能で、金利は2．5％ほどでした。

専門家と呼ぶことができるかはわかりませんが、30代から不動産投資を行う知人がいます。

現状の政策ではこれからも低金利が続くと思われることから、不動産取引が活発になり、投資をすると安定して儲かるという話を聞きました。

その後不動産デベロッパーが主催するセミナーに何度か参加し、収益を出しやすいマンションのタイプや、購入するべき物件の価格帯などを決めていきました。

この時、気を付けたことは、複数の業者の意見を聞く事です。一つの業者だけだと、結局はその業者の宣伝になる可能性があると考えました。

不動産投資全般においては、結果として予定通りの収益をあげていることから、私は成功している部類に入ると思います。

困ったこととしては、入居者がいる状態で購入したものの、翌年の4月に入居者が引っ越したことです。

結局は次の入居者が決まりましたが、賃料収入が完全に途絶えることから、しばらくは眠れない日々が続きました。1棟買いではない以上、避けては通れないリスクではありますが、大きな不安要素です。

現在は不動産投資を始めて5年目になります。実質利回りも4％くらいはあり、ローンを順調に返済できています。

購入時に築浅でしたので、耐用年数までにはまだ20年ほどあり、余程のことが無ければ頭金も回収し、保有し続ければしばらくは利益を出せるでしょう。

しかし、頭金を回収した時点で売却し、次のマンションを購入する形になると思います。

上手くいけば売却時に1000万円以上の値段が付くでしょうから、今度は複数の物件を所有し、唯一の弱点である空室リスクを減らします。

貯金や他の資産運用も合わせて、そろそろ仕事の量を減らしてもよいと思える状況になりました。